



マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
レナード・ワイスガード え うちだややこ やく/フレーベル館
1949年にアメリカで初めて出版されて以来、しずかにしずかに読み継がれてきた絵本です。
半世紀以上の時間を経て、2001年、ようやく日本でも出版となりました。原題は『The Important Book』。
当たり前のように日常に根ざし、そこにあるもの。スプーン、くつ、りんご、ゆき、くさ、ひなぎく…。
それぞれの役割は決まっており、用途にあわせて私たちは考えることもなくそれらの道具を利用したり、景色として流れ過ぎていきます。
しかしそれらにとって本当にたいせつなことは、もっとシンプルで暖かで確かな存在意義なのです。
自分のことを大切に思えなくなる時が人間にはあります。大人でも、子どもでもです。そんな時、その人のことを思う誰かがそっとこの絵本を差し伸べられたら、きっと明日がやってくる、そう思えるたいせつな絵本です。
ご自分用、プレゼント用、どちらにも最適です。お子さんなら読み聞かせで3歳くらいから。大人の方へもおすすめです。