


池谷 裕二 著 田島 光二 (イラスト / ほぼ日
脳研究者であり 薬学博士である池谷裕二さんの生き物の秩序のお話に、田島光二さんのフェルメールのような光の表現の絵が合わさって、圧倒的というしかない一冊。
絵本なのだけども絵本の枠に収めることのできない迫力があります。
学校で指を怪我をして血を流した少年が保健室で「生きている理由」にたどり着く。
情緒的でも運命論でもない、生物の視点からの絶対的な「生きる」理由。
「絵本は子どものもの、大人の読み物ではない」と思っている方がもしいるとしたら、この絵本が持つ底力、そんな大人にこそ知ってほしい絵本です。