





高村志保 著 / 夏葉社
2021年2月、岬書店(夏葉社さんの持つレーベル)から刊行された流通の小さな書籍『絵本のなかへ帰る』。この本は大切に、そして長く販売していこうと思っていたのですが早々に品切れとなり残念に思っていたところ完全版が2022年12月に刊行となりました。書き下ろし4編が加わり、とても嬉しい新装版の刊行です。
長野県茅野市にある今井書店の現在のご主人・高村志保さん。書店を営んでいた先代のお父さんとの絵本の思い出を綴ったエッセイです。個人的なエッセイだけれども、どこか読む人の幼かった頃の思い出にも触れるような内容で、絵本ってそういえばこんなふうに感覚的なものだったなあと、子どもにとって絵本が魔法であったことを今一度思い起こさせる作品です。
装画は今回も、きくちちきさんです。
ゆっくり自分の時間に、時間を忘れて読みたい1冊。ご自身の記憶を手繰り寄せつつ読んでいただけたらな、と思います。
サイズ:18cm✕12.5cm
ページ:192p
発行:2022年12月