斉藤倫 ・ うきまる　文　　牧野千穂　絵　／　小学館 詩人で絵本作家のコンビ、斉藤倫さんとうきまるさんがテキストを、牧野千穂さんがイラストを手掛けた眠りの前のやさしい絵本。 おやすみしたくないこねんこさん。 まだ眠くない、と自分の部屋にいたら窓からあひるが入ってきて 「わたしを　まくらに　どうでしょう」 と言います。 するとこねんこさんすぐ夢のなか。 しかしまた次の場面ではまたおやすみしたくないこねんこさんに。 なぜか森にいて大きなきのこと遭遇します。 きのこは言います。 「もし　よかったら　まくらに　どうぞ」 こねんこさんは次々にふかふか、ふっくら、ほわほわのまくらに埋もれていい気持ちになります。みているこっちもあくびが…ふああと出てきます。そのままこねんこさんと一緒に夢のなかに入ってしまいそう。 斉藤倫さんとうきまるさんのリズムの良いテキストが、読み手の心も楽しくくすぐります。牧野千穂さんの素晴らしい色彩のイラストが、夢か現かその狭間を豊かに広々と表現しています。 眠れない夜に。 寝る前のひとときに、おすすめ。 size：ＡＢ判 ページ：32p