





小谷ふみ / クルミド出版
小谷ふみさんの紡ぐことばは優しさと寂しさと痛みが入り混じります。短い1節にこめられているのは、幼い息子さんとの日々。病とともにある自分。両親とのこと。それぞれが調光しながら少しずつ歩む毎日。
今この時間はやがてすべて土に還る。
その先に豊かな森がうまれるよう、後悔のないように、大切なものを見失わないようにという姿勢がこめられた一冊です。
真っ赤な布張りの装丁に金押しのタイトル。
手にぴったり収まるサイズのあたたかな質感。
穏やかな時間を過ごせるカフェで珈琲を飲みながら、または一日の終りの静寂の中で読んでほしい一冊です。