高橋 和枝 作・絵 / アリス館
雨が降り出した午後おそく。おかあさんは台所で夕飯の支度をしています。
くまちゃんはとつぜん遊んでいた野原が心配になり、見に行くことにします。
くまちゃんの心配をよそに、のはらは雨に喜ぶカエル。いけの中では雨の波紋で遊ぶカニの親子が。
さらに林にむかい、明るくて天気の良い日とは違う、森の意外な一面を見るのです。
テキストはあくまでも、くまちゃんの行動を記すのですが、そこに添うイラストにはテキストには入り切らない感情や感覚の余韻があります。
夕方の雨雲の重たい感じ、雨の波紋の生まれては消えていく刹那的な感じ、やまばとの鳴く少し不安な感じ。雨の日の少し鬱屈した気持ちの広がる感じ。夜の雨の光って消える感じ、目を閉じても音で雨が響く感じ。
そういったものにとてもリアリティがあって、しっとりとした落ち着いた気持ちになります。
読んであげるなら2歳〜3歳くらいから
自分で読むなら5歳くらいから
大人にもいいかも、です
24cm×19cm
ISBN9784752006398
初版刊行:2013年10月