









ミヒャエル・エンデ 作・絵 大島 かおり 訳 / 岩波書店
ミヒャエル・エンデによる名著『モモ』の、贈り物などにも適した美しい箱入りの製本版です。
真っ赤な箱には大きな時計と物語で鍵となる亀が描かれていて、物語への好奇心が沸き起こります。
モモと呼ばれるもじゃもじゃ頭でだぼだぼの上衣を着た風変わりな女の子。
円形劇場に住み着いたこの女の子がきたことで、周囲の人々は幸福を得ていきます。特別な能力を持っていたわけでもないモモが、していたことはみんなの話を聞くこと。
それだけで皆、自分の中から素晴らしい考えが湧き、豊かな人間関係を育むことができたのです。
そんな街へ帽子をかぶりタバコを蒸す灰色の男たちが突如現れます。
彼らは、街の人々から時間を節約して銀行に貯蓄するように迫るのです・・
長いお話ですが、箱から取り出して布張りのこの特別な一冊を取り出すのは、それだけで豊かな時間をもたらしてくれると感じます。
自分で読むなら小学校高学年から。
読んでもらうなら小学校低学年から。
テーマは決してこどものものとは限りません。
大人が読んでも、十分に楽しめます。
ご自分へのご褒美に、また大事な節目へのプレゼントにおすすめです。
初版刊行:2001年11月
size:A5変、上製、 函入、190mm × 160mm
ページ数:382p