






林 木林 作 ・ 庄野 ナホコ 絵 / 小さい書房
林木林さんと庄野ナホコさんのコンビによる『二番目の悪者』『せかいいちのいちご』につづく”問う絵本”第3弾。
今回は動物たちの住む世界で流行中の「まる」。まるいものを愛でる大衆の文化がいつの間にか、どこからかやってきて、世の中を席巻します。最初はただ眺めて愛でるという、純粋な尊重だった「まる」が、まるければ儲かるというビジネスの参入でまた一段とヒートアップしていきます。
さて、その後「まる」の流行はどうなるでしょう。
ちょっと考えてみてほしいところです。
絵本は多くを語らず、たんたんとその世界で起きていることが描かれます。
教訓めいた言葉もなく、次の展開につながるような終わり方。
さて、この”問う絵本”、あなたはどのように受け取りますか。
読み終えたあと、映画を観たあとのように、お互い感じたことを伝え合うのも良いかもしれません。
* ”問う絵本”というのはよもぎBOOKS店主個人の表現です。
判型:B5
ページ:32P
初版発売:2022年9月