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安東みきえ 文 吉田尚令 絵 /アリス館
「まだ生きものといえば、海のクラゲしかいなかった頃のこと。」
からはじまる太古から現代までの悠久の時をこえた愛おしい物語。たまたま地球を通りかかったほうき星とちいさなクラゲ。お互いの住む場所がどんなかをおしゃべりして夢のような一夜を過ごします。やがて夜が明け、ほうき星は何百年か後にまた通る時におしゃべりしよう、とくらげにさよならを告げます。一方のクラゲは涙でいっぱいになり、ほうき星に伝えたかった言葉が伝えられないまま…。
科学的にはそうではないかもしれないけれど、そうであったらいいなというやさしさの詰まった絵本。子どもにはもちろん、大人にも「こういうお話があってね」と伝え合いたい、そんな小さくきらきら光る宝物のようなお話です。
サイズ:22×29㎝
ページ:32p