





富永まい 文 いぬんこ 絵 中尾 昌稔 作 / 金の星社
とあるまちにある古い古いパンやさん。おじいさんのつくるパンはおいしいけれど、流行りのきらきらしたパンにはかなわず、どのパンもうれのこる毎日。うれのこったパンは廃棄され、ゴミ箱のなかでぎゅうぎゅうにおしつぶされています。捨てられているのは、あんぱん、食パン、クリームパン、カレーパン、ジャムパン、メロンパン、そして焼きそばパン。
「もうパンを捨てるのはいやじゃ!」と一念発起したおじいさんは、きらびやかなパン・ポールをつくり出します。やきそばパンのピョンタはポールやおじいさんに気を使って店を出ていこうとしますが…。
パンの絵本は数あれど、いぬんこさんの独特のイラストと”売れないパン”という設定はなかなかありません。それぞれのパンも個性的で、読み聞かせしているうちにだんだんと歌いだしてしまう不思議な絵本です。
お子さまも笑いながらお話を聞いてくれますので、親子で楽しく絵本の時間をおすごしいただけます。読み聞かせするなら2歳くらいから。自分でよむなら4,5歳くらいから。