宮沢賢治 著 アーサー・ビナード 英訳 山村浩二 絵 / 今人舎
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をアメリカ生まれの気鋭の詩人・アーサー・ビナード氏が英訳。
アーサー・ビナード氏は多くの日本の作品を英訳しており、いわむらかずお作「14ひきのねずみシリーズ」の繊細な英訳も手掛けています。
※写真には見えませんが、各ページの下の部分に日本語文もきちんと載っています。
宮沢賢治の生きた時代の、農村の暮らし。決して人間の暮らしとしては豊かではないかもしれないけれど、それがすべてだった時代。
むせ返るような自然の圧倒的な強さ。また、ひとつの山に住む生き物として、動物たちと折り合って生きていく本来の自然との対峙の仕方が描かれています。
自然は優しいばかりでなく、ときに強く、激しく人間に牙を向きます。その荒々しさとどう付き合うかを農村の人々はよく知っていたのではないか、という深部への想像まで湧き起こす山村浩二さんのイラストです。
「雨ニモマケズ」のイメージがより明確になる一冊。
読んであげるなら年長さんくらいから。
自分で読むなら小学校中学年くらいから。
仕様;大型本 (A4版)
ページ数:32P
初版発行日:2013/11/6
ISBN: 9784905530268