矢原由布子 作・絵 鈴木純 監修 / アノニマ・スタジオ
イラストレーターの矢原由布子さんは植物観察を日課としていて絵に描きとめています。植物観察家の鈴木純さんが矢原由布子さんの絵を見て絶賛し、この絵本が完成したそうです。
いつもの街も季節ごとに顔を覗かせる草花が違います。
植物と真剣に向き合えば徒歩10分の距離が1時間あっても足りなくなるほどの観察の宝庫に。
絵本の中では見開きいっぱいの植物の絵と、豆知識がぎっしり詰まっています。スミレの種類がたくさんだとか、ナガミヒナゲシは1日で散ってしまうとか…。
お散歩に出て、ちょっと気になる植物を摘んできて『はるなつあきふゆのたからさがし』のページを開いて「どれと同じだろう」と見比べすると家でもたのしい植物観察の続きができますよ。四季折々、実際の植物観察と一緒に楽しんでみてください。
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著者略歴
矢原由布子(やはら・ゆうこ)
絵本作家、イラストレーター、ハンコ作家。1980年、京都府生まれ。神奈川県在住。着物に手刺繍を施す職人一家のもとで生まれ育つ。小学生から絵画教室へ通い、京都市立銅駝美術工芸高等学校・図案科(現デザイン科)でデザインを学び、京都造形芸術短期大学・ランドスケープデザインコースで庭や樹木について学ぶ。植物との出会いは、娘とのお散歩がきっかけ。植物観察を記録した「花日記」を2020年3月から制作し、日々がさらに色鮮やかになる。本書はその記録をもとにした描き下ろし作品。
http://yukoyahara.com
鈴木純(すずき・じゅん)
植物観察家。1986年、東京都生まれ。東京農業大学で造園学を学んだのち、青年海外協力隊に参加。中国で2年間砂漠緑化活動に従事し、帰国後にフリーの植物ガイドとして独立。徒歩10分の道のりを100分かけて歩く植物観察会を開催している。著書に『そんなふうに生きていたのね まちの植物のせかい』、『種から種へ 命つながるお野菜の一生』(ともに雷鳥社)が好評。
サイズ:30.5cm×23cm
ページ:48p
初版発行:2022年5月