new
平岡 瞳 作・絵 / 小学館
暮れていくおひさまの光。窓にひとつ宿るあかり。
表紙の絵を眺めるだけで自然と深い呼吸になります。
力強いひかりとはちがう、夕暮れのあたたかさ。
安心感の大きい、夕暮れの落ち着き。
絵本のなかではゆっくりとゆっくりと時間が流れます。
からすのおやこがとんでいく。
それをみた犬が吠える。
ゆうぐれに見られる小さな動きの数々が1場面ごとに語られます。
いつの頃からか夕方となると周りの景色を眺めることもなく慌ただしい時間になってしまった子育て中の店主ですが、この「ゆうぐれ」が傍にあれば、いつかの夕暮れを思い出して、「きぼう」を感じられるような、そんな気持ちになりました。
今日への感謝、明日への希望。
これは、お客様に教えてもらった言葉ですが、本当にそれを体現したような絵本です。
--------------------
みんな おうちへ かえりましょう
--------------------
初版刊行:2023年11月
サイズ;B24取変形
ページ:32p