





太田 大八 作・絵 / 文研出版
モノクロが基調で女の子のさす傘だけがぱっと赤く、目をひく絵本。テキストはなく、イラストだけの展開です。
女の子がどんな気持ちで赤い傘をさしてでかけていったのか、その目的がなんなのかが語られない分、大人も次のページの展開にわくわくしてしまいます。(それだけ大人は絵本のテキストを追いがちということですね)
そしてまたページを戻して、ゆっくりと雨のふる街のイラストを眺めて小さな発見をしていく。全体的に心惹かれる絵本です。
色がないからこそ、言葉がないからこその絵本の良さがあふれる一冊。
雨の続く日々のおともに。
表紙がみえるようにそっと家に飾っておくだけでもいいなあと思います。
初版発行年月: 1975年 9月
size;A4変型判(264×214mm)
ページ数:28ページ