




佐藤友則 島田潤一郎 著 / 夏葉社
広島県庄原市の書店「ウィー東城店」の佐藤友則さん(現在、株式会社総商さとう代表取締役)がたどってきた半生のエッセイ。佐藤さんの話を2年にわたって聞いたものを、島田さんがまとめました。
実家は広島の山あいにある本屋「佐藤商店」。大学に合格したものの、性に合わず司馬遼太郎の文庫を片手にパチンコ通いをしていた佐藤さんがある時出会った「青年塾」と「いまじん」で人生が変わり始めます。
「ウィー東城店」は「佐藤商店」の支店。経営が軌道に乗らないこの店を「いまじん」で修行した佐藤さんが立て直すことに。その方法は、街のひとびとの声に耳を傾けること。
「電化製品がこわれた」
「年賀状の字がもう書けない」
「普通免許をとりたいけど、母国語のポルトガル語しか読めない」
「ウィー東城店」にいけばなんとかしてくれる、という思いを街の人がもつ。本屋としては特殊な方法で店を育ていくのです。
本屋という商売に興味のある方や、これからの本屋の可能性を模索している方に。答えはひとつではないけれど、佐藤さんの生き様からなにかヒントが見つかるかもしれません。
版型:四六判変形/ハードカバー
ページ:298p