大阿久佳乃 著 / 岬書店(夏葉社) 発行
著者の大阿久さんは、高校生活になじめず不登校の経験をもつ19歳(『のどがかわいた』刊行当時)。
哲学書も通ってきた彼女が得た新たな世界が『詩』。詩を読むことをテーマに深く洞察したフリーペーパー「詩ぃちゃん」を制作しはじめます。
『のどがかわいた』はフリーペーパー「詩ぃちゃん」をまとめたエッセイとなります。
「詩ぃちゃん」のなかには大阿久さんの詩の創作作品はなく、詩の巨人たちの詩の読み方、感じ方、愛し方が丁寧にまっすぐに綴られています。
本当に言葉が素晴らしい。
10代とは思えないほどの洞察の深さ、10代ならではのみずみずしさを併せ持つ、ちょっと輝く詩についての本です。
詩にちょっと足を踏み入れてみたいという気軽な心で読んでいただけたら。
発行:2020年3月20日
四六版変形/仮フランス製本
160P
装画:モノ・ホーミー