監修・料理 古谷暢康 / 時雨出版
安達茉莉子著『私の生活改善運動』(三輪舎)https://yomogibooks.com/items/6309a2ffe502b152fcaa6124 にも登場する、現代人の食の概念を解放する一冊。毎日料理をする人も、まだ料理をしたことのない人も、まずは数ページ読んで見るだけでも今までの料理のイメージがちょっと変わるのがわかるはず。
まずはこの序文を読んでみて、「はっ!」と思う方はこの本ときっといい出会いになります。
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コンビニで弁当を買う、
スーパーでパックに入った惣菜を買う、
電子レンジで温めて食べる。
忙しいから、仕方のないことかもしれない。
自分には時間がない。
本当のところは、そう思い込まされている。
社会は、人々を懸命に働かせて
時間を奪い、エサを与える、
体が壊れて、医者と薬の世話になることも含めて
すべてがうまく循環している。
この”奴隷の輪”から抜け出す方法は
料理を自分の手で作ること。
(序文より抜粋)
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「基本のサラダ」や「きゅうりのごま油和え」「大根の昆布煮」など手の混んだ高級料理ではなく、いままで買うことで済ませてしまったようなおかずたち。でも冷蔵庫にあるもので実は作れるのです。
ドレッシングだって買わないで作れるし、ラーメンのスープも作れちゃう。
自分の手でなんでも作れるんだという意識は生きる自信に直結するものです。人間だって大地に根ざした生き物なのだ、という回復の儀式(大げさかもしれませんが)。
料理の写真も美しく、シンプルで素朴なのになんて美しいんだろうって思います。料理がお好きな方も、そうでない方にも。
仕様:四六版
ページ:240P・フルカラー
*本書のカバーはニスで加工しているため若干傷つきやすいことを予めご了承ください